超音波画像診断についてご紹介します
このサイトでは超音波画像診断装置の仕組みや構造を紹介します。
体に超音波を送信しながら、臓器や組織などからのはね返りを使って診断することが可能です。
その反射の波(エコー)を映像化することによって、体の断面画像を見ることができます。
超音波検査の場合、固体物質に超音波を伝搬させながら、内部から反射源になるボイドや剥離、クラックなどの欠陥について反射信号(エコー)を計測することが可能です。
超音波は物質の中を伝わる透過力や分解能が周波数に対し相反する関係にあり、検査対象に合わせ適切な周波数を選定することが重要です。
超音波画像診断装置の仕組みや構造を紹介
超音波画像診断装置はいろいろなシーンで利用することができ、エコーを使った仕組みになっています。
人が聞こえる音(可聴音)の周波数について、通常20Hz~20,000Hzの範囲において可聴音を超えるような高い振動数の弾性振動性のことを超音波と呼びます。
超音波の指向性は高く、反射した音波情報をもとにして、例えばこうもりは暗闇の中を飛ぶ時障害物を探知し、イルカは海中の障害物や餌などの魚の探知に利用することが可能です。
この動物の能力をエコーロケーションと呼んでいて、これをまねして潜水艦を見つけるソナーなどを発明したり、それを応用した超音波画像診断装置などを開発し、非破壊検査や医療診断、魚群探知や厚さ測定などいろいろなシーンで活用されています。
超音波画像診断装置エコーでわかる病気やメリット
超音波画像診断装置検査は超音波検査とも呼ばれています。
超音波画像診断装置検査でわかる病気はさまざまあります。
肝臓や腎臓・胆のう・すい臓・脾臓などの臓器の腫瘍や、脂肪肝や胆石・腎結石・膀胱結石などの病気を発見することができます。
超音波画像診断装置検査のメリットは、患者さんは横になっているだけで、痛みも少なく安全に検査ができる点になります。
レントゲン検査やCT検査のようにエックス線を使用しないので、被ばくする心配が無いという特徴があります。
MRIのように狭い機械の中に入って検査する必要もないので、手軽におこなえることもメリットです。
超音波画像診断装置は、リアルタイムで画像を見ることができるので、病気の早期発見にもつながります。
病気によっては尿をためてエコー検査をする場合などがありますが、基本的に準備をしなくてもうけることができる検査になります。
胃カメラや大腸カメラ検査のように麻酔もしなくて済むので安全です。
いろいろな方向から臓器をみることができ、臓器の動きも観察することができます。
超音波画像診断装置の検査時間は部位にもよりますが、15分から30分ぐらいかかる検査になりたくさんの医療機関が導入している医療機械になります。
超音波画像診断装置による活用で多くの命が救われています
超音波画像診断装置と言えば、超音波を使った体内のいろいろなものを確認できます。音を利用していますから、人体にとって無害であり、何も影響がないですから安心して受けることができます。
妊婦さんの中の退治、臓器の肥大やがん化の確認、骨の状態など、医療の現場においてなくてはならないものになっています。
技術の進歩で超音波画像診断装置の画像は鮮明になっており、飛躍的な成果を上げてきています。
またコストが下がってきていますので、これを活用している医療機関にとっては良いことです。これで初期のがんを発見することが可能になってきていますから、技術の進歩は、人の寿命を延ばしていると言っていいでしょう。
今後も技術が発展していくと、画像はさらに鮮明となり、ごくわずかながんの発見も可能になっていくことは間違いないです。
ヒトの平均寿命ばかりでなく、健康寿命を延ばすことにもつながります。まさにヒトへの幸福の贈りものだと言えます。
超音波画像診断装置は外部からわからない病変発見を目的として導入
超音波画像診断装置は周波数の高い音波を利用して体内の異常を発見するために導入されます。別名エコー検査といい跳ね返ってきた音波を分析、画像化することで外部からはわからない体内の様子を診断します。
腎臓、肝臓、心臓など各臓器の診断に用いられますが、造影剤を用いた造影超音波検査にも利用されます。
超音波画像診断装置が役立つ主な病気には胆のう結石症、胆のうポリープがあります。
胆のう結石の場合は表面は反射し、後ろは黒い画像になります。
胆のうポリープの発見にも役立ち、一定以上の大きさがある場合は正しい評価のため内視鏡検査をおこないます。
心臓の異常発見や血管の状態の検査にも利用され、心室や心房の大きさ、壁の厚さ、弁の形態、動脈や静脈の閉塞、血流の診断に役立ちます。
乳腺の腫瘍や病変がないかどうかを評価する乳腺超音波検査は、マンモグラフィでは十分にわからない病変を見つけることができます。
いずれも検査部分にジェルを塗ることで、皮膚と音波を出す装置の間に空気が入らないようにします。レントゲンと違い被爆の心配はないです。
超音波画像診断装置のデメリットを押さえておこう
超音波画像診断装置は、安全性が高い・痛みや苦痛を伴わない・リアルタイムで診断可能といったメリットがありますが、超音波画像診断装置にもデメリットは存在します。
まず挙げられるのは、空気や骨があると診断が難しいことです。超音波は空気や骨を通過しにくいという特性があるため、一般的に肺・骨・頭部・膵臓などの部位の診断には適しません。
加えて、食事後は臓器内に空気が充満しているため、診断精度が落ちる恐れがあります。
したがって、超音波画像診断装置による検査は、基本的に空腹時に実施することが推奨されています。
また、脂肪も超音波を通しにくいため、皮下脂肪が多い方は診断が難しくなる可能性があります。その点、CTは苦手とする臓器が少ないため、どのような患者でも診断が難しくなる恐れがありません。
さらに、CTは術者の技量によって精度が落ちることはほとんどありませんが、超音波画像診断装置による検査の精度は術者の技量に左右されます。
そのため、経験不足な術者の場合、正確な評価ができない恐れがあります。
超音波画像診断装置を使う検査を受ける前に使用する造影剤に副作用はあるか
病院で超音波画像診断装置をつかった検査を受ける際に、検査の目的によっては造影剤が用いられることがあります。造影剤を使わないと発見することが難しい疾患があるのが理由ですが、この薬剤の投与を受けるにあたって気になるのは副作用です。
造影剤の副作用として起こりうる症状には、軽いものと重いものがあります。軽い症状は頭痛・吐き気・めまい・発疹・せきなどで、発疹については検査の翌日や翌々日にあらわれることがあります。
重い症状には、意識障害・不整脈・痙攣・血圧低下などが挙げられます。軽い症状については数日の時間経過で自然に回復していき、そうならなかった場合でも数回の薬剤の投与で改善されることがほとんどですが、重い症状が出た場合は入院治療が必要となることがあります。
もし、超音波画像診断装置をつかった検査を受けた後に体調が悪くなった場合は、受診した病院に相談をすれば適切に対処してくれます。症状が悪化して日常生活に影響が出ないように、はやめに相談をしましょう。
超音波画像診断装置が秘める可能性とはなにか
超音波画像診断装置というと、超音波で体内を調べるエコーが有名ですが、白黒のイメージであまり進化していない印象が強いのではないでしょうか。
実は超音波画像診断装置は着実に進化しており、小型化によってハンディタイプが登場したり、普及し始めています。
持ち運びやすくなることで、患者さんに来てもらって診るのではなく、患者さんのもとに出向いて調べることが可能となります。
このように、技術の発展と進化は新たな可能性に繋がり、医療自体に変化を与えるものとなっています。基本的な部分としては映像の解像度が上がり画質がより鮮明になったり、リアルタイム性が増して更にリアルな診断が可能になりつつあります。
立体的な映像が得られるようになっていますし、単色ながらも色づけできる超音波画像診断装置もあります。
今後もっと飛躍的な進化を遂げることがあるとしたら、映像が手に取れるかのようにリアリティが増したり、色も読み取って画像に再現できるなどで、想像すると超音波画像診断装置の可能性にワクワクしてくるのではないでしょうか。