超音波画像診断についてご紹介します
運動器向け超音波画像診断装置とは
近年では、超音波画像診断装置の高画質化や高機能化に伴って、整形外科における筋・腱・血管・神経等などの運動器領域でも超音波画像診断装置による検査が進んでいます。
運動器向け超音波画像診断装置とは「動態を解剖学的に観察できる装置」で、これまでの画像診断の主流であったエックス線やCTスキャン、MRIなどの「静止画」だけでは判断できなかった疾患を早期発見するために大きく貢献しています。
当初は画像も粗く、エックス線検査結果の補助的な意味合いで使用されることが多かったのですが、パソコンの普及と共に従来のアナログから本格的にデジタル回路の時代に遷移し、超音波の画質も短期間で格段の進歩を遂げます。
その進歩とともに、安静状態で画像診断しても分からなかったものが解剖学の視点で観察することが可能となりました。
さらに機器本体の小型化や低価格化も進み、スポーツ帯同や往診などでの持ち出しやリハビリに向けた使用など、活躍のフィールドがより一層拡大しています。
内視鏡の超音波画像診断装置で体内の診断が可能
超音波画像診断装置の便利なところは、プローブを当てたところの組織が見えることです。
体外であれば皮膚に当てることになりますが、体内で使いたい場合にはどうしたらいいでしょうか。
それを可能にするのが内視鏡です。
口などから体内に挿入し、目標の部位まで到達したら先端を内壁に押し当てます。
先端がプローブになっているので、奥の組織について知ることが可能です。
例えば胃がんの深さを知りたいと思ったときには、その部分に当てるだけで白く映るところで特定できます。
超音波画像診断装置はプローブからの信号によって画像化するので、いろいろな形状のプローブが存在します。
大きければそれだけ広範囲で見ることができますが、深さ方向だけを確認するだけならそれほど広範囲である必要はありません、内視鏡はいろいろな機能があるので、穿刺ができるものもあり、超音波画像を見ながら細胞を取ることも可能で、一度にいろいろなことができるので、とても便利です。